腎臓病は症状が出てからでは遅い?むくみ・だるさ・尿の変化の見方|長久手クリニック
腎臓病は、かなり進むまで自覚症状が出にくいことがあります。
健康診断で尿蛋白、尿潜血、eGFR低下、クレアチニン高値を指摘された時に、むくみもだるさもないから大丈夫、と判断しにくいところが腎臓病の難しさです。
一方で、むくみやだるさがあるから必ず腎臓病というわけでもありません。大切なのは、症状だけで決めつけず、尿検査・血液検査・eGFRスロープ・必要に応じたCT評価を組み合わせて確認することです。
腎臓は、血液の中の老廃物や余分な水分を尿として外へ出し、体の水分、塩分、血圧、ミネラルのバランスを整えています。
この働きは毎日続いていますが、少しずつ低下しても、最初から強い症状が出るとは限りません。むくみがない、尿が普通に出ている、痛みがないというだけでは、腎臓が十分に保たれているか判断できないことがあります。
そのため、健診やかかりつけ医で腎臓の数値を指摘された時は、症状の有無だけでなく、尿蛋白、血尿、クレアチニン、eGFRの推移を確認します。
腎臓病が進んだ時や、腎臓以外の病気が重なった時には、体に変化が出ることがあります。
これらは腎臓病だけでなく、心臓、肝臓、感染症、薬、脱水、尿路結石、尿路の詰まりでも起こります。症状の種類だけで原因を決めるのではなく、検査で整理することが大切です。
腎臓の評価では、1回の数値だけでなく、数年単位でどのように変化しているかを見ることが大切です。
たとえばeGFRが低めでも、何年も同じ程度で安定している方と、短い期間で下がっている方では見方が変わります。これをeGFRスロープとして線で見ると、今後の腎機能低下を考えやすくなります。
また、血液検査や尿検査だけでは腎臓の形は分かりません。当院では必要に応じて院内CTを用い、腎臓の大きさ、左右差、萎縮、嚢胞、結石、尿路の詰まり、血管の石灰化を確認することがあります。
高血圧、糖尿病、脂質異常症などで通院中に、かかりつけの先生から「腎臓の値が少し悪い」「腎臓内科でも一度確認してよいかもしれない」と言われることがあります。
この場合、かかりつけ医を変えるという意味ではありません。血圧や糖尿病の治療は継続しながら、腎臓内科で尿検査・血液検査・CTによる形態評価を追加し、今後の方針を一緒に考える併診という方法があります。
過去の健診結果、家庭血圧、薬の情報があると、腎臓の状態をより具体的に整理しやすくなります。
症状がなくても、次のような場合は一度確認をおすすめします。
強い息切れ、急な尿量低下、発熱を伴う腰背部痛、肉眼で分かる血尿がある場合は、早めに医療機関へ相談してください。
腎臓病は、初期には症状が出にくいことがあります。症状がないから大丈夫、症状があるから腎臓病、と単純には判断できません。
尿検査、血液検査、eGFRスロープ、血圧、薬の情報、必要に応じたCT評価を組み合わせることで、今の腎臓の状態を見える形にしていきます。
長久手クリニックでは、健診で腎臓の異常を指摘された方、かかりつけ医で腎臓の値が悪いと言われた方のご相談を行っています。



