腎臓の “形” は評価していますか? CTで探る腎臓病の原因|長久手クリニック 内科・腎臓内科・リウマチ科
長久手クリニック 浅井昭雅(医学博士、日本腎臓学会認定腎臓専門医、日本リウマチ学会認定リウマチ専門医・指導医)
健康診断や近くのクリニックでの血液検査・尿検査で、「腎臓の数値(eGFRなど)が良くない」と指摘されたことはありませんか?
多くの場合、まずは数値で異常が見つかりますが、大切なのは「なぜその数値になっているのか?」という原因を知ることです。
特に血管のいわば老化である「動脈硬化」は、腎臓の機能を左右する大きな要因となります。
長久手クリニックでは、かかりつけ医のある方の「CT解析のみ」のご相談も歓迎しております。他院での検査結果に基づき、採血や尿のデータという「結果」だけでなく、CT検査を用いて腎臓の「構造(形)」を詳しく調べることで、より個人個人に即した診断を行っています。
1. 構造的な異常(CT検査)
腎機能の数値は、腎臓そのものの形や個数といった「構造」に大きく支配されます。長久手クリニックではCTを活用し、以下のポイントを詳細に確認します。
・血管の老化(大動脈・腎動脈の硬化):腎臓は「血管の塊」です。CTで大動脈の動脈硬化を評価することで、腎臓へ送られる血流の質を推測できます。・腎臓の個数と形態(片腎の評価):生まれつき、あるいは手術などで腎臓が一つ(孤立腎)の方は決して珍しくありません。工場が半分ですから、数値が低めに出るのはある意味「正常」な反応です。
・皮質の凹凸と多発する嚢胞(のうほう):腎臓の表面に凹凸がないか、あるいは多発する腎嚢胞によって正常な組織が圧迫されていないかを確認します。
・尿路の閉塞・腫瘍:腎臓がん、前立腺肥大、尿管結石による詰まりなど、物理的に尿の流れが妨げられていないかを確認します。
2. 【画像解説】CTで見える「腎臓の真実」
長久手クリニックで実際に撮影されたCT画像をご紹介します。数値だけでは分からない、個々の患者さんの「今の腎臓」がはっきりと映し出されます。
(※患者様の許可を得て、個人情報を伏せて掲載しています)
Case 01:大動脈の動脈硬化と腎萎縮
血管の壁が白く光っているのは石灰化(動脈硬化)の証拠です
太い血管(大動脈)に強い動脈硬化があると、腎臓へ十分な血液が届きません。その結果、腎臓が本来のサイズより小さくなる「腎萎縮」を起こしていることが画像から明確に分かります。腎機能低下の背景に血管の老化が隠れているケースは非常に多いのです。
Case 02:多発する腎嚢胞(のうほう)
黒く丸く見える部分が、水が溜まった袋である「嚢胞」です
腎臓の中に水の溜まった袋がいくつもできている状態です。多発する嚢胞が正常な腎組織をどの程度圧迫し、残りの機能している部分がどれくらいあるのかを評価します。
Case 03:腎結石を伴う片腎(孤立腎)
画像の中心付近にある白い塊が「結石」です
たった一つの大切な腎臓の中に、尿の流れを阻害しそうな「腎結石」がないかを精密に確認します。片腎の場合、結石による閉塞は急激な腎機能低下(急性腎不全)のリスクとなるため、位置と大きさの把握が不可欠です。
3. 長久手クリニックのCT検査体制と医療安全への取り組み
● かかりつけ医のある方の解析も歓迎しています
「他院で数値が悪いと言われたが画像は撮っていない」「かかりつけ医はいるが、専門的な画像評価を一度受けてみたい」という方。長久手クリニックではCT検査単体でのご相談もお受けしています。診察にてこれまでの経過をお伺いし、医師がCT検査の適応を適切に判断いたします。
● 迅速かつ精緻な結果説明
検査結果については、外部の放射線科読影医師による専門的なダブルチェックを経て、撮影から通常3開院日後を目安にご説明の機会を設けております。
● 腎臓以外(肝臓など)もまるごと評価
お腹のCTでは、腎臓だけでなく肝臓(脂肪肝や腫瘍の有無)、膵臓、胆嚢、脾臓、血管の状態まで網羅的に評価し、早期発見に努めています。
「数値が悪いから、もう手遅れかも……」と一人で悩む必要はありません。構造上の原因が分かれば、それに基づいた適切な生活習慣の改善や治療の対策が立てられこともあります。
気になる数値がある方は、ぜひ一度、画像でご自身の体の「今」を確認してみませんか?
長久手クリニック内科・リウマチ科・腎臓内科
浅井 昭雅(あさい あきまさ) 浅井 奈央(あさい なお)
・日本リウマチ学会認定リウマチ専門医・指導医
・日本腎臓学会認定腎臓専門医
〒480-1111 愛知県長久手市山越115番地
駐車場完備(日進市・名古屋市名東区・みよし市・尾張旭市・瀬戸市・東郷町・豊田市方面からもアクセス便利です)



