長久手クリニック|長久手市・日進市近くの内科・腎臓内科・リウマチ科・歯科

長久手市・イオンモール長久手そばの長久手クリニックは、内科・腎臓内科・リウマチ科・膠原病外来・歯科に対応しています。尿蛋白・尿潜血・eGFR低下、関節リウマチ、膠原病、痛風、生活習慣病、健診異常、院内CTによる精密検査のご相談が可能です。日進市・名古屋市名東区・尾張旭市・瀬戸市からも通院しやすい立地です。

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健診でeGFR低下・腎機能低下と言われた方へ|長久手市・日進市の腎臓内科

eGFRスロープ トップ画像

「健康診断で腎臓の数値(eGFR)が少し低いと言われたけれど、全く症状はないし、まだ様子見で大丈夫かな……?」
「かかりつけの先生に腎臓が少し悪いと言われたけど、大丈夫なのかな……?」

健康診断の結果で「eGFR」の数値が低く、再検査が必要と判定された際、多くの方が「自分の腎臓は大丈夫なのか」と不安を感じられると思います。

しかし、腎臓の数値は変動があります。一度の数値だけで絶望する必要はありません。
大切なのは、その数値が「あなたの今の体の状態を正確に反映しているか」を精査し、「eGFR」の低下速度が早いのかを確認し、「蛋白尿や血尿」の尿異常の合併がないかを確認することです。
もし本当に低下している、もしくは低下速度が早いのであれば、早期に進行を食い止める対策を講じることです。

この記事を書いた医師
長久手クリニック 内科・腎臓内科・リウマチ科
日本リウマチ学会認定リウマチ専門医・指導医、日本腎臓学会認定腎臓専門医が、患者さんに向けて解説します。
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患者さんが過去7年間のeGFRを記録して作成したeGFRスロープのグラフ
実際に患者さんが作成して持参してくださった7年間のグラフ
患者さんから掲載の許可をいただいております

当院には、関節リウマチや膠原病の患者さんは自覚症状があるためか、多くご来院されます。
一方で、健診で腎臓の数値を指摘されて受診される方は、日本の慢性腎臓病の有病率を考えれば多くないです。

健診で異常を指摘されても受診につながらない現状について、私たちに課題があるのではないかと自省を続けています。
説明がとっつきにくくなってしまったり、「受診しても厳しい制限を強いられるのではないか」と不安にさせてしまっているのではないか、と。

当院では、今回ご紹介するeGFRスロープのグラフや、必要に応じてCTで確認する腎臓の形や動脈硬化の手がかりといったビジュアルを一緒に見ながら、ご自身の腎臓の状態を分かりやすく共有したいと考えています。

慢性腎臓病は、かなり進行するまで自覚症状がほとんど出ないことがあります。一度悪化した腎機能を元の状態に戻すことは困難ですが、早めに原因を確認し、eGFRスロープの低下を緩やかにできれば、その後の経過を変えられる可能性があります。
今回は、ビジュアル化による「eGFRスロープ分析」についてお話しします。

「点」ではなく「線」で見ると、未来が予測できるかもしれません

腎臓のろ過機能を測る目安として、血液検査の「eGFR」という数値があります。しかし、1回ごとの結果の上がり下がりだけで判断してしまうと、本当のサインを見逃してしまうことがあります。大切なのは「eGFRスロープ(低下の角度)」です。

複数年のeGFRを線で結び腎機能低下の速さを確認するeGFRスロープ分析の例
当院で作成しているeGFRスロープ分析(画像は架空の症例です)
健康な人の腎機能はどれくらい低下するのか

複数の疫学研究から、加齢による自然な腎機能(eGFR)の低下は、年間0.5~1.0程度といわれています。スロープを引いた時に、年間2以上の低下が続いている場合は、原因を確認する必要があります。

スロープが急な場合は、原因と尿検査を合わせて考えます

eGFRの低下速度が速い場合は、脱水や体調変化、服用中の薬、尿蛋白、尿潜血、血圧、糖尿病などを確認し、本当に進行性の腎機能低下なのかを整理します。そのうえで、慢性腎臓病の状態に応じて、減塩や血圧・糖尿病の治療に加え、SGLT2阻害薬を含む治療を検討します。eGFRスロープだけで薬を決めるわけではありません。有効な手立てはございますので、まずは正確な評価を行いましょう。

数値の揺れに一喜一憂しなくて大丈夫です

例えば、「去年の健診ではeGFRが55だったのに、今年は61に上がった。治った」と安心してしまうことがあります。しかし、eGFRはその日の状況によって変動します。

健診当日の絶食による軽い脱水状態や、感染症による体調不良時の採血では数値が悪く出ることがあります。つまり、数値が戻ったのは「本来の実力」が見えただけ、ということも少なくありません。だからこそ、その時々の点ではなく、数年分のデータをつないだ「線(スロープ)」で評価することが欠かせません。

クレアチニンだけでは判断しにくい場合

eGFRは通常、血液中のクレアチニンから計算されます。クレアチニンは筋肉量の影響を受けるため、体格や筋肉量によっては、数値が実際の腎機能とずれることがあります。

そのような場合には、筋肉量の影響を受けにくい「シスタチンC」を使って、別の角度から確認することがあります。シスタチンCだけで判断を完結させるのではなく、尿検査、過去からの変化、必要に応じた画像所見と合わせて見ていきます。

このような方は腎臓内科で一度確認してください

受診を考えていただきたい状態
健診でeGFR低下やクレアチニン高値を指摘された
以前の結果と比べて、eGFRが下がっている
eGFR低下に尿蛋白や尿潜血を伴っている
高血圧や糖尿病があり、腎臓への影響を確認したい
脂質異常症を含む生活習慣病と腎機能をまとめて確認したい
1回の結果だけではなく、過去からの変化を確認したい

当院で確認すること

受診時には、今回の健診結果だけではなく、過去の数値や尿検査を含めて整理します。患者さんごとに必要な確認は異なりますが、主に次の項目を見ます。

過去からの変化
過去のクレアチニンとeGFRを並べ、低下速度を確認します。
尿検査
尿蛋白や尿潜血が一緒に出ていないかを確認します。
血圧・生活習慣病
高血圧、糖尿病、脂質異常症などとの関係を確認します。
薬・体調変化
服用中の薬、脱水、発熱など、数値が変動する背景を確認します。
通常の健診再検査とは異なる状態

目で見て赤い尿が出ている、強い脇腹や背中の痛みがある、排尿時の痛みや発熱を伴う、尿が出にくいなどの場合は、通常の健診再検査とは状況が異なります。症状が強い場合や診療時間外は、救急を含めて早めに医療機関へ相談してください。膀胱や尿管の詳しい評価、膀胱鏡などが必要と判断した場合は、泌尿器科へつなぎます。

健診でeGFR低下やクレアチニン高値を指摘された方へ

過去からのeGFRの変化に加えて、尿蛋白・尿潜血、血圧、糖尿病や脂質異常症、服用中の薬を合わせて確認します。健診結果、過去の採血・尿検査結果、お薬手帳があればご持参ください。

健診でeGFR低下・クレアチニン高値を指摘された方の腎臓内科予約 尿蛋白・尿潜血や過去からの腎機能低下も合わせて確認します

CT検査で腎臓の「形」と「血管」を詳しく評価する

当院では、eGFRスロープや尿検査に加えて、必要に応じてCT検査を用いることで、血液検査だけでは分からない腎臓の形や、動脈硬化の手がかりを確認することがあります。腎臓の状態をビジュアルで共有し、納得感のある診療につなげたいと考えています。

腎臓のサイズや形態:左右の大きさの差や萎縮の程度を確認します。
動脈硬化の手がかり:腎臓周囲の血管や大動脈の石灰化などを確認します。
結石・嚢胞・尿路の詰まり:数値だけでは分からない構造上の異常がないか確認します。
腫瘍を疑う所見:必要な場合は、追加検査や専門医療機関への紹介を検討します。
CTで腎臓の形や左右差と周囲の血管を確認する画像
CT検査により、腎臓の形や周囲の血管、動脈硬化の手がかりを確認します
初診時にお持ちいただきたいもの

より正確な「未来の線(スロープ)」を描くためには、過去のデータが大きな手がかりになります。

過去の健康診断の結果(できれば3回分ほど)
血液検査結果、尿検査結果
お薬手帳(現在服用中のお薬の確認)

古いデータや他院での結果も大きな手がかりになります。お手元にある範囲でご持参ください。

かかりつけの先生がいらっしゃる方へ

当院では、慢性腎臓病の分野において、「かかりつけの先生」と共同して診療を行うことを積極的に行っております。高血圧や高コレステロールなどで通院中のかかりつけの先生がいらっしゃる場合でも、尿検査や腎機能の推移、必要に応じたCT評価を当院で行うことが可能です。必要に応じて連携しながら、腎臓を守る方法を考えていきます。

30年後の自分を守るために確認したい5つの項目

腎臓を守る基本に、特別なことはありません。無理のない食事療法(減塩)をベースにしながら、必要に応じて適切なお薬をうまく組み合わせることです。

腎機能低下を指摘された方では、次の項目を一つずつ確認します。目標値は、年齢、腎機能、糖尿病などの合併症、服用中の薬によって異なるため、一律には決めません。

血圧
診察室の血圧だけでなく、ご家庭での血圧も確認します。
血糖
糖尿病の有無とHbA1cを確認し、腎臓への影響を見ます。
塩分
無理のない減塩を基本に、必要に応じて尿検査から摂取量の目安を確認します。
脂質
LDLコレステロールや中性脂肪を確認し、動脈硬化との関係を考えます。
生活
体重、喫煙、運動、脱水を起こしやすい状況などを確認します。

まとめ

eGFRが低いと言われても、1回の数値だけで腎臓の状態は決まりません。過去からどの程度の速さで低下しているか、尿蛋白や尿潜血を伴っているか、血圧・糖尿病・脂質異常症・薬・脱水などの背景がないかを合わせて確認します。

今回ご紹介したeGFRスロープのグラフや、必要に応じたCTによる画像といったビジュアルを一緒に見ながら、ご自身の体の状態をできるだけ分かりやすく共有したいと考えています。ご自身の目で見て納得していただくことが、将来の腎機能低下を避けるための一歩になると考え、お一人おひとりに合った診療を行います。

浅井 昭雅(医師・博士(医学)・日本腎臓学会認定腎臓専門医)

2026年07月29日 00:00

医療法人雅会 長久手クリニック

〒480-1111 愛知県長久手市山越115番地

内科/TEL:0561-59-1210

歯科/TEL:0561-61-6050


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