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腎臓は何をしている臓器?検査結果を見る前に知っておきたいこと

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健康診断で尿蛋白、血尿、クレアチニン、eGFRなどを指摘され、腎臓の働きを確認した方がよいと言われることがあります。

また、かかりつけの先生から「腎臓の数値が少し悪い」「クレアチニンが高い」「eGFRが低い」と言われ、腎臓内科での確認を考える方もいます。

腎臓は、尿を作るだけの臓器と思われがちですが、実際には体の水分、塩分、血圧、ミネラルのバランスを静かに支えている臓器です。

腎臓の働きを知っておくと、検査結果の意味、eGFRスロープを見る理由、CTで腎臓の形を確認する意味が少しわかりやすくなります。

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長久手クリニック 内科・腎臓内科・リウマチ科
日本リウマチ学会認定リウマチ専門医・指導医、日本腎臓学会認定腎臓専門医が、患者さんにわかりやすく解説します。
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腎臓はどこにあり、何をしているか

腎臓は、背中側の左右にある臓器です。体の奥にあるため、自分で触って確認することはほとんどできません。

多くの方は腎臓を「尿を作る臓器」と考えています。もちろん尿を作ることは大事な働きですが、腎臓の役割はそれだけではありません。

血液の中から老廃物や余分な水分をこし出し、必要なものは体の中に残す。水分、塩分、カリウム、酸とアルカリのバランスを整える。血圧や貧血、骨の健康にも関わる。腎臓は、目立たないところで体の状態を細かく調整しています。

そのため、腎臓の働きがゆっくり低下しても、初期には症状が出にくいことがあります。ここが腎臓病のわかりにくいところです。

老廃物を外へ出す働き

私たちは毎日食事をし、体の中でエネルギーを作っています。その過程で、体に不要になった老廃物も生まれます。

腎臓は血液をろ過し、不要な老廃物を尿として外へ出します。検査でよく見るクレアチニンや尿素窒素は、こうした老廃物の一部です。

クレアチニンが高い、eGFRが低いと言われた時は、腎臓の「血液をきれいにする力」が落ちていないかを見るきっかけになります。ただし、筋肉量、年齢、脱水、薬、急な体調不良の影響を受けることもあるため、1回の数値だけで決めつけず、経過を見ます。

eGFRは腎臓の働きを見る大切な目安ですが、数字だけで不安になりすぎる必要はありません。尿蛋白、血尿、血圧、糖尿病の有無、過去からの変化を合わせて考えることが大切です。
水分と塩分のバランスを整える働き

腎臓は、余分な水分を尿として出し、体に必要な水分は残すことで、体液量を調整しています。

暑い日、運動した日、食事の塩分が多い日、体調が悪い日など、体の中の水分や塩分の状態は毎日変わります。腎臓はその変化に合わせて、尿の量や濃さを調整しています。

腎臓の働きが落ちてくると、余分な水分や塩分を処理しにくくなり、むくみや血圧上昇につながることがあります。ただし、むくみがあるから必ず腎臓病というわけではなく、心臓、肝臓、薬、静脈の流れなど、ほかの原因もあります。

血圧や貧血、骨にも関係する

腎臓は血圧とも深く関係しています。体の水分と塩分を調整するだけでなく、血圧に関係するホルモンの働きにも関わります。

高血圧が長く続くと腎臓に負担がかかります。一方で、腎臓の働きが落ちることで血圧が上がりやすくなることもあります。高血圧と腎臓は、互いに影響し合う関係です。

また、腎臓は貧血や骨の健康にも関係します。腎機能がかなり低下してくると、腎性貧血やミネラルの異常が問題になることがあります。初期の段階では自覚症状が少ないため、採血と尿検査で確認していくことが大切です。

検査結果ではどこを見るか

腎臓の状態を見る時は、ひとつの数値だけで判断しません。尿検査、採血、血圧、背景の病気を組み合わせて考えます。

・尿蛋白が続いていないか
・血尿を伴っていないか
・クレアチニンやeGFRが以前より悪くなっていないか
・高血圧、糖尿病、脂質異常症があるか
・痛み止めや市販薬、サプリメントを長く使っていないか
・むくみ、息切れ、だるさ、尿の泡立ちが続いていないか

特に、尿蛋白とeGFR低下が一緒にある場合や、以前より数値が悪くなっている場合は、一度腎臓内科で整理しておくと安心です。

腎臓の評価では、1回のeGFRやクレアチニンだけでなく、数年単位でどのように変化しているかを見ることが大切です。eGFRスロープで腎機能の変化を線として見て、必要に応じてCTで腎臓の構造を形として確認します。

当院では、院内CTを用いて腎臓の形や大きさ、左右差、萎縮、嚢胞、結石、尿路の詰まり、腫瘍、大動脈石灰化・動脈硬化などを確認することがあります。CTは補助的な確認であり、血液検査や尿検査だけでは分からない背景を確認する手がかりになります。

受診を考えたい目安

健診で軽い異常を一度指摘されただけで、すぐに重い腎臓病と決まるわけではありません。体調や脱水、検査のタイミングで一時的に変動することもあります。

ただし、次のような場合は、放置せず確認をおすすめします。

・尿蛋白を複数回指摘されている
・尿蛋白と血尿を一緒に指摘された
・eGFRが低い、または以前より下がっている
・クレアチニンが高いと言われた
・糖尿病や高血圧があり、尿検査異常もある
・むくみ、息切れ、強いだるさが続く

腎臓病は、早い段階では「症状がない」ことが珍しくありません。症状がない時期に、血圧、尿、採血、薬の使い方を見直せることが、将来の腎臓を守ることにつながります。

かかりつけの先生で血圧や糖尿病、脂質異常症の治療を続けながら、腎臓内科で尿検査・血液検査・CTによる形態評価を追加して確認するという方法もあります。

まとめ

腎臓は、尿を作るだけでなく、老廃物、水分、塩分、血圧、ミネラルのバランスを整える大切な臓器です。

その働きは目に見えにくく、悪くなり始めても自覚症状が少ないことがあります。だからこそ、健診やかかりつけ医での尿蛋白、血尿、クレアチニン、eGFRの異常は、腎臓を確認する大切なサインになります。

長久手クリニックでは、健診で腎臓の数値を指摘された方、かかりつけ医で腎臓の値が悪いと言われた方、尿検査異常が続く方、高血圧や糖尿病があり腎臓が心配な方のご相談を行っています。長久手市、日進市、名古屋市名東区の藤が丘・本郷・上社方面、名古屋市守山区、尾張旭市、瀬戸市、東郷町、リニモ沿線からもご相談いただいています。

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担当医師
長久手クリニック 内科・腎臓内科・リウマチ科
浅井 昭雅:医師、博士(医学)、日本リウマチ学会認定リウマチ専門医・指導医、日本腎臓学会認定腎臓専門医。
浅井 奈央:医師、日本腎臓学会認定腎臓専門医、日本透析医学会認定透析専門医。
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