「メトトレキサートの次に、よく使われるお薬です」
関節リウマチの治療薬にはたくさんの種類がありますが、その中でも「日本生まれ」で、使い勝手の良いお薬があるのをご存じでしょうか?
こんにちは。愛知県長久手市の長久手クリニック 内科・腎臓内科・リウマチ科の浅井 昭雅です。
今日は、当院でもメトトレキサート(リウマトレックス®)に次いで処方することの多い、「イグラチモド」についてお話しします。
「ケアラム®」や「コルベット®」という商品名でご存じの方も多いかもしれません。
イグラチモド(ケアラム・コルベット)ってどんな薬?
このお薬は、免疫の司令塔(T細胞やB細胞)に働きかけて、「異常な抗体を作るな!」「炎症を起こすな!」と指令を出すことで、リウマチの勢いを抑えてくれます。
少し難しい話になりますが、特に「シェーグレン症候群」などの合併がある方や、「回帰性リウマチ(痛みが移動するタイプ)」の方には、理論的にも非常に相性が良いとされています。
当院での使い分けポイント
・シェーグレン症候群を合併している方・「メトトレキサート」だけでは効果が少し足りない時
・痛みが良くなったり悪くなったりを繰り返す方
このような方に、単独で使ったり、他のお薬と組み合わせたりして処方することが多いです。
2. 飲み方と費用の目安
●飲み方:
最初は1日1錠からスタートし、2〜4週間後に血液検査で副作用(肝機能など)がないかを確認します。
問題なければ1日2錠に増やします。効果を実感できるのは、2錠にしてから約2週間〜1ヶ月後くらいが多いです。
●費用について:
ジェネリック医薬品(イグラチモド錠「あゆみ」など)も選べます。
3割負担の方で、最大量(1日2錠)を1ヶ月飲んでも薬剤費は約700円ほどです。
お財布にも比較的優しく、長く続けやすいお薬と言えます。
【重要】絶対に知っておいてほしい注意点
このお薬には、一つだけ「絶対に一緒に飲んではいけない薬(禁忌)」があります。
それは、不整脈などの治療で使われる「ワーファリン(ワルファリン)」です。
⚠️ 非常に重要なお知らせ ⚠️
心房細動などで「ワーファリン」を服用中の方は、イグラチモドを絶対に飲めません。
飲み合わせにより、ワーファリンの効き目が強くなりすぎてしまい、出血が止まらなくなるなどの重大なリスクがあります。
(※新しい抗凝固薬であるDOAC(エリキュース、リクシアナなど)は問題ありません)
他院でワーファリンを処方されている方は、必ず診察時にお伝えください。
その他の副作用について
肝機能障害や胃潰瘍などが報告されています。
定期的な血液検査でチェックします。
また、「咳が出る」「息切れがする」といった症状が出た場合(薬剤性肺炎の可能性)は、すぐに服用を中止してご連絡ください。
長久手・日進・名東区・瀬戸市でリウマチ治療をお探しの方へ
イグラチモドは、正しく使えば非常に頼りになるお薬です。
感染症のリスクも比較的少ないため、高齢の方でも使いやすいお薬の一つです。
また、シェーグレン症候群で関節炎を合併している方には考慮してもよいかと思います。
浅井 昭雅 (医師 医学博士 日本リウマチ学会認定リウマチ専門医・指導医)
長久手クリニック 内科・腎臓内科・リウマチ科
浅井 昭雅(あさい あきまさ) 浅井 奈央(あさい なお)
・日本リウマチ学会認定リウマチ専門医・指導医
・日本腎臓学会認定腎臓専門医
〒480-1111 愛知県長久手市山越115番地
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