長久手クリニック|内科・腎臓内科・リウマチ科・歯科|愛知県長久手市

長久手市イオンそばの内科・腎臓内科・リウマチ科・歯科。痛風や膠原病、CTによるレントゲン異常の精密検査(呼吸器内科領域)。内科・発熱外来は予約優先制・当日受付も対応します。歯科は完全予約制。旧:長久手ファミリー歯科。

関節リウマチと診断されたばかりの方へ|最初に知っておきたい治療とメトトレキサートのこと【日進市・名東区・瀬戸市近郊の長久手クリニック】

引用元:令和6年度厚生労働省科学研究費補助金研究. 患者視点に立ったリウマチ疾患のアンメットメディカルニーズの「見える」化と社会実装に資する研究班. 講談社, 2025

「関節リウマチ」と診断されたばかりの今、これからの生活がどうなるのか、痛みや治療のことなど、さまざまな不安で胸がいっぱいかもしれません。

でも、どうかご安心ください。
リウマチの治療はこの10〜20年で大きく進歩しており、適切なタイミングで治療を始めることで、関節の破壊を防ぎながら、これまで通りの生活を送れている方がたくさんいらっしゃいます。

私たちは、患者さん一人ひとりの気持ちに寄り添いながら、無理なく安心して治療を続けられるよう、サポートしていきます。

長久手クリニックでは、関節リウマチの治療において、これからご説明するメトトレキサートを第一選択薬とすることが一般的です。

ただし、「この薬を使うかどうか」は、あくまで患者さんご自身のご意思を大切にしています。副作用を含めた治療のメリット・デメリットをご説明し、ご納得いただいたうえで、一緒に治療方針を考えていきます。

私たち長久手クリニックは、患者さんがご自身で「選ぶ」ことを大切にし、その選択を尊重します。そして、その決断が安心して続けられるものとなるよう、しっかりとサポートしてまいります。

目次

関節リウマチとは?

関節リウマチは、免疫の異常により関節に炎症が起こる病気です。手足の関節の腫れや痛みが続き、放置すると関節の変形や破壊につながることがあります。

早期発見・早期治療により、関節のダメージを最小限に抑え、普通の生活を送ることができる時代になっています。
長久手市はもちろん、名東区・日進市・瀬戸市・尾張旭市からも多くの患者さんが、関節リウマチの診断や治療を目的に長久手クリニックを受診されています。

まず考えるお薬:メトトレキサート

関節リウマチの治療薬の中心となるのがメトトレキサートです。(商品名は、リウマトレックス 等です。)

この薬は7割ほどの方に関節の腫れや痛みを抑える効果があり、3割の方が寛解(ほとんど症状がない状態)に達するとされています。

効果だけでなく、心筋梗塞や脳梗塞のリスクを減らす効果も報告されており、関節リウマチ治療において「アンカー薬剤」として最も信頼されている薬のひとつです。

使用前の検査について

メトトレキサートを安全に使えるかを判断するために、以下の検査を行います。

  • 血液検査(白血球・血小板・貧血・肝機能)
  • 尿検査
  • 胸部レントゲン(健診で問題なければ省略する場合もあります)
  • 肺や呼吸器に不安がある方はCT検査(当院で実施可能)
  • 肝炎ウイルス(B型・C型)、結核の検査

また、過去の副作用歴・感染症・妊娠の有無などについても詳しく確認します。

どうやって飲むの?

メトトレキサートは週1回の服用です。
吐き気などを抑えるために、日本では2〜3回に分けて飲むこともあります。

服用後には葉酸製剤(フォリアミン®)を翌日または翌々日に飲むことで、副作用を軽減できます。
長久手クリニックでは、基本的に服用翌日に葉酸製剤を1錠肝機能に不安がある方には2錠を処方することが多いです。

副作用や注意点

主な副作用には、口内炎、吐き気、肝機能障害、間質性肺炎、血球減少、感染症などがあります。
とくに開始初期は2〜4週間ごとに血液検査を行い、副作用が出ていないかを丁寧に確認します。

自己判断での休薬・増量は絶対にせず、気になる症状がある場合は主治医にすぐ相談してください。

妊娠・授乳・手術・予防接種について

  • 妊娠・授乳中の使用はできません。計画的な中止が必要です。
  • 軽い手術では休薬しないことが多いですが、主治医と相談してください。
  • インフルエンザや肺炎球菌などの不活化ワクチンは接種可能です。
  • 生ワクチン(麻疹、風疹、帯状疱疹など)は接種できません。

もしメトトレキサートが使えないとき

メトトレキサートが体質的に合わない方や、禁忌に該当する場合は、次の選択肢を長久手クリニックでは考えております。

ただし、生物学的製剤は効果が高く、腎機能障害や肝機能障害がある患者さんに使用しやすく嘔気などの副作用が少ない反面、費用が高額なため、まずはメトトレキサートを使用できるかどうかを丁寧に検討することが大切です。

この記事を書いた医師

浅井 昭雅(日本リウマチ学会認定 リウマチ専門医・指導医)

浅井 奈央(日本リウマチ学会認定 リウマチ専門医)

長久手クリニック

ご予約はこちらから

関節リウマチの診断や治療に関するご相談は、お気軽に長久手クリニックまでご予約ください。

▶ ご予約はこちら

参考文献

  • 一般社団法人日本リウマチ学会『メトトレキサートを使用する患者さんへ 第4版』
  • 一般社団法人日本リウマチ学会『メトトレキサート(MTX)使用と診療の手引き』
2025年06月01日 00:00

医療法人雅会 長久手クリニック

〒480-1111 愛知県長久手市山越115番地

内科/TEL:0561-59-1210

歯科/TEL:0561-61-6050

 
9:00〜12:30
14:00〜19:00
  • 土曜日のみ9:00~12:30 14:00~18:00

休診日 木曜、日曜、祝日 (祝日のある週の木曜は診察)

内科予約
歯科予約
求人情報

モバイルサイト

長久手市・日進市・名東区の内科・腎臓内科・リウマチ科・歯科|高血圧・糖尿病・痛風なら長久手クリニックスマホサイトQRコード

スマートフォンからのアクセスはこちら