移動する関節の痛み(関節炎) 回帰性リウマチ|長久手クリニック
回帰性リウマチとは?
回帰性リウマチとは、関節に痛みや腫れが急に現れ、数時間から1週間(多くは半日から2日程度)で自然に消えるという症状が、数週間のうちに出たり消えたりを繰り返す病気です。
関節リウマチは治療を行わなければずっと関節に痛みや腫れが起きるのとは異なり、「自然に消える」ということが特徴です。
関節リウマチの前段階という学説もあります。
当院の関節リウマチへの考えは、こちらの記事>>関節リウマチ をご参照ください
似た症状になり得るリウマチ性多発筋痛症については、こちらの記事>>リウマチ性多発筋痛症 をご参照ください
回帰性リウマチの症状
・急に症状が始まり、数時間から1週間で消える(多くは半日から2日程度)
・あちこちの関節で不定期に症状が現れる
リスク因子
回帰性リウマチ発症のリスク要因として、特に喫煙歴や歯周病が関係しているとされています。
回帰性リウマチと関節リウマチへの進展
回帰性リウマチの患者さんのうち、関節リウマチに進行する方がいます。「回帰性リウマチは関節リウマチの前段階」という学説もあります。
例えば、初めて関節リウマチと診断される患者さんのうち18~50%の方が、回帰性リウマチに似た経過をたどるということが報告されています。
また、シェーグレン症候群や全身性エリテマトーデスといった膠原病に進展する場合もあります。
すべての回帰性リウマチの患者さんが必ずしも進行するわけではありませんが、注意して経過を追う必要があります。
関節リウマチへの進展する回帰性リウマチ患者さんの特徴
回帰性リウマチから関節リウマチへ進展する患者さんの特徴には、以下のようなものが報告されています。
・変形性関節症を併発
・PIP関節(指の第二関節)によく症状が出る
・背骨の症状がでる
・血液検査でリウマトイド因子(RF)や抗CCP抗体が陽性
・腫れた関節の数が少ない
他の病気との区別
回帰性リウマチは、以下の病気と症状が似ているため、慎重な診断が必要です:
- 結晶誘発性関節炎(痛風、偽痛風)
- 反応性関節炎:クラミジアなどの泌尿器感染症やサルモネラ・カンピロバクターなどの腸管感染症後に生じる関節炎。アキレス腱の痛みなどの付着部炎やおしりの痛みがある仙腸関節炎を起こす疾患群
- ベーチェット病(Behcet病)
- サルコイドーシス
- 家族性地中海熱などの自己炎症性症候群
治療と経過観察
回帰性リウマチの治療には、発作が起きた際にロキソニンなどの非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)を使います。
また、発作が数日続く場合にはプレドニン10mg程度を使用し、徐々に減量して中止します。
血液検査で抗体が陽性の方には、関節リウマチや他の膠原病に移行する可能性がないか、定期的な診察が重要です。
🐰🐰決して、すべての患者さんが関節リウマチに移行するわけではないので、心配し過ぎは禁物ですが、定期的な受診は必要です。🐰🐰
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長久手クリニック>>関節リウマチの特徴
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