全身性強皮症|レイノー現象・指の腫れ・爪の根本の甘皮に黒い点・胸のつかえ感・抗核抗体|長久手クリニック

全身性強皮症とは
全身性強皮症は、皮膚や肺、消化管の過剰な線維化、末梢循環障害、自己免疫や炎症を特徴とする膠原病です。
皮膚が固くなる以外にも、内臓への影響や血管障害が見られ、特にレイノー現象(指先が真っ白になる現象)が典型的な症状の一つです。
その他、初期には指の腫れ・爪の根本の甘皮に黒い点・胸のつかえ感から診断につながることがあります。
末期には、肺の過剰な線維化は間質性肺炎を、消化管の過剰な線維化は頑固な便秘症(ときにイレウスになる)やひどい逆流性食道炎を起こします。
末梢循環障害はレイノー現象や肺高血圧症を引き起こします。
全身性強皮症の分類
全身性強皮症は、主に以下の3つのタイプに分けられます。
1. 抗セントロメア抗体陽性タイプ
- 主な特徴:レイノー現象が最初に現れる。
- 経過:発症後10年以降に肺高血圧症や消化管病変が見られる場合があります。
- 注意点:積極的な治療が必要な対象については明確な基準がありませんが、慎重な経過観察が必要です。
2. 抗RNAポリメラーゼⅢ抗体陽性タイプ
- 主な特徴:レイノー現象は見られず、手指全体が腫れる方が多い。
- 治療:発症初期から治療の適応がある場合があり、迅速な対応が求められます。
- 対応:早期治療が必要な場合には、愛知医科大学病院などの高次医療機関へご紹介します。
3. その他の自己抗体陽性タイプ
- 主な特徴:レイノー現象発症後、比較的早期に皮膚が硬化していきます。
- 治療:リツキシマブなどを用いた皮膚硬化治療の適応を検討されますので、愛知医科大学病院などの高次医療機関へご紹介します。
長久手クリニックでの対応
- 全身性強皮症の症状や自己抗体のタイプに応じて、適切な診断と治療方針を決定します。
- 必要に応じて、愛知医科大学病院などの専門機関にご紹介します。
- 早期発見を目指しています。
長久手クリニックまでお気軽にご相談ください
レイノー現象がある、爪の周囲が赤い気がするなど全身性強皮症が心配な症状やお悩みがある場合は、長久手クリニックまでお気軽にご相談ください。
2024年10月01日 17:44