長久手クリニック

内科・リウマチ科・腎臓内科を併設し、2024年春に長久手ファミリー歯科は「長久手クリニック」へ。土曜日夕診あり。CTあり内科・発熱外来:ご予約の方を優先ですが、電話・予約無しで直接の来院もお待ちしています。歯科:引き続きご予約をお願いいたします。

とても痛い尿路結石 夏と脱水には注意です 長久手クリニック

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こんにちは。
長久手クリニック 医師の浅井奈央です。

「尿路結石」について説明させていただきます。

尿路腎臓(じんぞう)→尿管→膀胱→尿道で構成されます。
腎臓で尿が作られ、尿管を通って、膀胱にたまり、尿道から外に出ていきます。
これらの、腎臓に石ができれば腎結石、尿管に石ができれば尿管結石など、これら「尿路」の石の総称を尿路結石といっています。

尿管の位置ですが、腎臓が背中側に左右あるのですが尿管は腎臓からつながって膀胱へとおりていきます。
ですので尿管に石が詰まると背中から下腹部にかけて詰まった部分で痛みを来します。
痛みは激烈なこともあり冷や汗や吐き気も伴うことがあります。このような痛みを「疝痛(せんつう)発作」といいます。
その他に血尿がみられることもあります。

尿中に溶けた物質(カルシウム・シュウ酸・尿酸など)がpHや濃度の影響で溶けきれなくなって結晶を作って結石に発育します。
尿路結石以外は健康に見える患者さんさんでも、調べますと高カルシウム血症や高尿酸血症など、危険因子をお持ちのことがあります。

西側先進諸国では尿管の上の方で石が詰まることが多く、発展途上国では下の方で多いという特徴がありました。
日本でもかつては尿管の下の方の結石が多かったですが、高度経済成長に伴って、上の方の結石が多くなったそうです。
高カロリー・高タンパク・高脂肪の食事や西洋風のライフスタイルが上の方の結石の発症に関与していると考えられます。

尿路結石が疑われる場合には尿検査、血液検査、画像検査(レントゲン、超音波検査、CT)を行います。
当院ではCTを当日行うことが可能です。CTであればX線透過性結石である尿酸結石やシスチン結石も検出でき、レントゲンよりも小さい結石の検出能が優れているからです。
また、結石の除去を急ぐような状態にある2個ある腎臓の両方に石が詰まっていないかなどを評価できます。

治療としてはまずは痛みを抑える薬を使って痛みのコントロールを行います。
尿路結石は5mm未満の結石は半数以上で自然排石され、5-10mmの結石でも半数程度は自然排石されます。
自然排石されまでの期間は平均約17日程度となっています。
水腎症がなく10mm未満の結石であれば腎機能などをフォローしながら自然排石されるのを待つことが可能といえます。
(*水腎症とは結石によって尿管が閉塞し腎臓でできた尿が排出できないことによって腎臓の出口が腫れている状態です。)
また1ヶ月経過しても結石の位置に変化がない場合には積極的治療(例:体外衝撃波破石術、経尿道的尿管破石術、経皮的腎破石術など)のご相談を含めて泌尿器科へご紹介させていただいております。

尿路結石は再発することも多く4年で40%、10年で60%となっており再発予防が大切です。
尿路結石の石の成分を知ることは再発予防に役立ちます。そのため自然排石された場合は検査に提出し成分分析をさせていただきます。
成分として多いのはシュウ酸カルシウム(75-80%)で、尿酸(5-15%)、リン酸カルシウム(5%)でいわゆる「3大結石」、そしてこれらの混在する結石で、全体の約90%を占めると言われています。
残りは尿路感染によって形成されるリン酸マグネシウムアンモニウム結石や遺伝性に発生するシスチン結石などです。


尿路結石の予防において成分にかかわらず共通して重要なことは
①水分をしっかり取って1日の尿量が2000mL以上になるようにする。食事以外の水分摂取を1日2000mL以上取るようにしましょう。
②食事も大切です。塩分の過剰摂取制限(男性 7.5g/ 日未満,女性 6.5g/ 日未満),バランスのとれた食事,一定量のカルシウム摂取(600~800mg/ 日),動物性タンパク質の過剰摂取 制限(1.0g/kg/ 日以下)などがあります。塩分の過剰摂取制限は、特に「カルシウム結石の予防」に有効です。
当院では管理栄養士による栄養指導も行っておりますので具体的にお話させていただくことが可能です。
③肥満予防、適度な運動
です。
お薬も大切ですが何よりもこれら毎日の生活習慣を意識することが大切です。

一番多いシュウ酸カルシウム結石の危険因子として、高シュウ酸尿症があります。
高シュウ酸尿症では、まずはシュウ酸の摂取量を減らすことが重要です。
シュウ酸はあらゆる食材に含まれ、特にほうれん草・小松菜・ブロッコリーなどの緑色野菜や紅茶・コーヒー・チョコレート・ナッツ類に多いです。
シュウ酸カルシウム結石への予防法は、ほうれん草・小松菜・ブロッコリーへの対策としては、煮ることで煮汁の中に出すことが大事です。
シュウ酸カルシウム結石への予防法として、カルシウムの摂取も重要です。
 シュウ酸は尿か便へ排泄されます。
 カルシウムを摂取することで腸管で食物中のシュウ酸がカルシウムと結合→腸からのシュウ酸の吸収が増す→尿への排泄が少なくなる、という機序です。

夏などの暑い季節はどうしても脱水傾向になります。こまめに水分摂取をして尿管結石にならないようにしたいですね。
ご予約はこちらから


参考図書・文献:今井裕一ら 腎・尿路系コア・カリキュラムテキスト、 江藤 正俊ら 尿路結石症診療ガイドライン第3版 2023年版
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車をご利用の皆様
駐車場あり。名古屋・日進・尾張旭・瀬戸・豊田・東郷からもアクセス良好です。
公共交通機関をご利用の皆様
藤が丘からお越しの方:地下鉄東山線藤が丘駅でリニモに乗り換え、リニモの長久手古戦場駅2番出口で下車すぐ前。
豊田市八草・保見からお越しの方:リニモ八草駅から長久手古戦場駅2番出口で下車すぐ前。
日進竹の山や日進市役所など日進市エリアからお越しの方:名鉄バス85番線を使って古戦場駅で下車し2分。
尾張旭市エリアからお越しの方:名鉄バス80番線を使って古戦場駅で下車し2分。
新城市からお越しの方:新城名古屋藤が丘線 山の湊号 長久手古戦場駅で下車し2分。
特徴
女性医師・リウマチ専門医・腎臓専門医が在籍しております。
イオン長久手店直近。
 
2024年08月15日 00:00

医療法人雅会 長久手クリニック

〒480-1111 愛知県長久手市山越115番地

内科/TEL:0561-59-1210

歯科/TEL:0561-61-6050

 
9:00〜12:30
14:00〜19:00
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