尿路結石の痛み・血尿が心配な方へ|CT検査と再発予防|長久手クリニック
背中やわき腹の強い痛み、下腹部の痛み、血尿、吐き気があるときは、尿路結石・尿管結石が関係していることがあります。
尿路は腎臓(じんぞう)→尿管→膀胱→尿道で構成されます。腎臓で尿が作られ、尿管を通って膀胱にたまり、尿道から外に出ていきます。
腎臓に石ができれば腎結石、尿管に石ができれば尿管結石と呼びます。これら「尿路」の石の総称を尿路結石といいます。
尿路結石が疑われる場合は、診察のうえで尿検査、血液検査、画像検査を組み合わせて確認します。必要に応じてCTで結石の有無や大きさ、尿の流れに影響がないかを確認します。
長久手クリニックの尿路結石への取り組み
1. 診察のうえ、尿検査・血液検査・必要に応じたCTで尿路結石を確認
2. 結石の大きさや位置、腎臓への影響を確認し、痛み止めを処方
3. 愛知医科大学病院などの高次医療機関へ紹介するかどうかの判断
4. 腎臓内科として結石の再発予防を行う
尿路結石の手術は長久手クリニックでは行っていません。手術や専門的な処置が必要と判断した場合には、泌尿器科や高次医療機関へご紹介します。
再発予防では、脂質異常症や高尿酸血症、脱水、食事内容なども関係するため、腎臓内科として生活習慣や検査結果を確認しながら対応します。
尿路結石・尿管結石の痛みと症状
尿管は、左右の腎臓から膀胱へ尿を運ぶ管です。尿管に石が詰まると、背中やわき腹、下腹部にかけて強い痛みが出ることがあります。
痛みは激烈なこともあり、冷や汗や吐き気を伴うことがあります。このような痛みを「疝痛(せんつう)発作」といいます。
その他に、血尿がみられることもあります。尿が赤く見えることもあれば、尿検査で初めて尿潜血を指摘されることもあります。
発熱を伴う場合、痛みが強い場合、嘔吐で水分が取れない場合は、早めに医療機関へご相談ください。
尿路結石ができる原因
尿中に溶けた物質(カルシウム・シュウ酸・尿酸など)が、pHや濃度の影響で溶けきれなくなり、結晶を作って結石に発育します。
結石は90分もあれば形成されるとされています。幸いにも、これらの小さな結晶はほとんどが自然排石されるそうですが、脱水などが重なると大きく成長します。屋外活動中や汗をかきやすい時期は注意が必要です。
尿路結石以外は健康に見える方でも、調べると高カルシウム血症や高尿酸血症など、危険因子をお持ちのことがあります。
高カルシウム血症がある場合には、背景に副甲状腺機能亢進症という病気が隠れていないかを血液検査で調べる必要があります。
西側先進諸国では尿管の上の方で石が詰まることが多く、発展途上国では下の方で多いという特徴がありました。日本でもかつては尿管の下の方の結石が多かったですが、高度経済成長に伴って、上の方の結石が多くなったそうです。
高カロリー・高タンパク・高脂肪の食事や西洋風のライフスタイルが、上の方の結石の発症に関与していると考えられます。
尿路結石が疑われる時の検査
尿路結石が疑われる場合には、尿検査、血液検査、画像検査(レントゲン、超音波検査、CT)を行います。
長久手クリニックでは、診察のうえで必要と判断した場合、CTを当日行うことが可能です。CTでは、X線透過性結石である尿酸結石やシスチン結石も検出でき、レントゲンよりも小さい結石の検出能が優れています。
また、結石の大きさや位置、尿管の閉塞、水腎症の有無、2個ある腎臓の両方に石が詰まっていないかなどを確認できます。
尿路結石が心配な場合、「何科を受診すればよいか」と迷われる方もいます。痛みへの初期対応やCTでの確認、再発予防は当院でも対応しています。手術や専門的な処置が必要な場合には、泌尿器科や高次医療機関へ紹介します。
治療と紹介の目安
治療としては、まず痛みを抑える薬を使って、痛みのコントロールを行います。
尿路結石は、5mm未満の結石は半数以上で自然排石され、5〜10mmの結石でも半数程度は自然排石されます。自然排石されるまでの期間は平均約17日程度となっています。
水腎症がなく、10mm未満の結石であれば、腎機能などをフォローしながら自然排石されるのを待つことが可能といえます。
水腎症とは、結石によって尿管が閉塞し、腎臓でできた尿が排出できないことによって、腎臓の出口が腫れている状態です。
また、1ヶ月経過しても結石の位置に変化がない場合には、積極的治療(体外衝撃波破石術、経尿道的尿管破石術、経皮的腎破石術など)の相談を含めて、泌尿器科へご紹介させていただいております。
尿路結石の再発予防
尿路結石は再発することも多く、4年で40%、10年で60%となっており、再発予防が大切です。
尿路結石の石の成分を知ることは再発予防に役立ちます。そのため、自然排石された場合は、検査に提出し成分分析をさせていただきます。
成分として多いのはシュウ酸カルシウム(75〜80%)で、尿酸(5〜15%)、リン酸カルシウム(5%)で、いわゆる「3大結石」、そしてこれらの混在する結石で、全体の約90%を占めると言われています。
残りは、尿路感染によって形成されるリン酸マグネシウムアンモニウム結石や、遺伝性に発生するシスチン結石などです。
生活習慣で大切なこと
尿路結石の予防において、成分にかかわらず共通して重要なことは次の内容です。
1. 水分をしっかり取って、1日の尿量が2000mL以上になるようにする。食事以外の水分摂取を1日2000mL以上取るようにしましょう。
2. 食事も大切です。塩分の過剰摂取制限(男性 7.5g/日未満,女性 6.5g/日未満)、バランスのとれた食事、一定量のカルシウム摂取(600〜800mg/日)、動物性タンパク質の過剰摂取制限(1.0g/kg/日以下)などがあります。塩分の過剰摂取制限は、特にカルシウム結石の予防に有効です。
3. 肥満予防、適度な運動
お薬も大切ですが、何よりも毎日の生活習慣を意識することが大切です。
長久手クリニックでは管理栄養士による栄養相談も行っておりますので、具体的にお話させていただくことが可能です。
シュウ酸カルシウム結石について
一番多いシュウ酸カルシウム結石の危険因子として、高シュウ酸尿症があります。高シュウ酸尿症では、まずシュウ酸の摂取量を減らすことが重要です。
シュウ酸はあらゆる食材に含まれ、特にほうれん草・小松菜・ブロッコリーなどの緑色野菜や、紅茶・コーヒー・チョコレート・ナッツ類に多いです。
シュウ酸カルシウム結石の予防として、ほうれん草・小松菜・ブロッコリーは、煮ることで煮汁の中にシュウ酸を出すことが大切です。
また、カルシウムの摂取も重要です。
シュウ酸は尿か便へ排泄されます。カルシウムを摂取することで、腸管で食物中のシュウ酸がカルシウムと結合し、腸からのシュウ酸の吸収が減り、尿への排泄が少なくなる、という機序です。
夏などの暑い季節はどうしても脱水傾向になります。こまめに水分摂取をして、尿路結石・尿管結石を予防することが大切です。
長久手クリニックでは、
1. 診察のうえ、尿検査・血液検査・必要に応じたCTで尿路結石を確認
2. 結石の大きさや位置、腎臓への影響を確認し、痛み止めを処方
3. 愛知医科大学病院などの高次医療機関へ紹介するかどうかの判断
4. 腎臓内科として結石の再発予防を行う
特に再発予防は、脂質異常症や高尿酸血症などとも関係するため、重要だと考えています。
受診当日の検査・治療の流れを知りたい方へ
尿路結石の疑いで受診される方に向けて、CT検査・尿検査・採血、結果説明、翌週受診までの流れを別ページにまとめています。
受診時にあると確認しやすいもの
・健康診断や検査結果の用紙(ある方)
・お薬手帳(ある方)
参考図書・文献:今井裕一ら 腎・尿路系コア・カリキュラムテキスト、江藤 正俊ら 尿路結石症診療ガイドライン第3版 2023年版
車をご利用の皆様
駐車場あり。名古屋・日進・尾張旭・瀬戸・豊田・東郷からもアクセス良好です。
公共交通機関をご利用の皆様
藤が丘からお越しの方:地下鉄東山線藤が丘駅でリニモに乗り換え、リニモの長久手古戦場駅2番出口で下車すぐ前。
豊田市八草・保見からお越しの方:リニモ八草駅から長久手古戦場駅2番出口で下車すぐ前。
日進竹の山や日進市役所など日進市エリアからお越しの方:名鉄バス85番線を使って古戦場駅で下車し2分。
尾張旭市エリアからお越しの方:名鉄バス80番線を使って古戦場駅で下車し2分。
特徴
女性医師・リウマチ専門医・腎臓専門医が在籍しております。
イオン長久手店直近。





