長久手クリニック|内科・腎臓内科・リウマチ科・歯科|

内科・リウマチ科・腎臓内科を併設し、2024年春に長久手ファミリー歯科は「長久手クリニック」へ。土曜日夕診あり。CTあり内科・発熱外来:ご予約の方を優先ですが、電話・予約無しで直接の来院もお待ちしています。歯科:引き続きご予約をお願いいたします。

お腹周りが気になる方へ~内臓脂肪を目で見てみませんか?~ 長久手クリニック

内臓脂肪CT

こんにちは。
長久手クリニック 医師 の浅井奈央です。

最近、「メタボリックシンドローム」という言葉が広く知られるようになりましたが、皆さんはどのくらいご存じでしょうか?
今日は、内臓脂肪と健康との関係、そして当院でできる検査や対策について、詳しくご紹介します。


メタボリックシンドロームとは?

メタボリックシンドロームとは、以下の条件を満たす場合に診断されます:

  1. ウエスト周囲径が、男性85cm以上、女性90cm以上
  2. 血圧、血糖、脂質の3つのうち、2つ以上が基準値から外れる

ウエスト周囲径を測定する理由は、内臓脂肪の蓄積を推測する簡単なマーカーになるからです。


内臓脂肪とは何か?

内臓脂肪は、胃や腸などの臓器の周りについている脂肪のことです。一方で、皮下脂肪は皮膚の下にある脂肪で、つまむことができる部分をイメージしていただくと分かりやすいと思います。

なぜ内臓脂肪が重要なのか?

内臓脂肪は皮下脂肪に比べて、以下のような生活習慣病心筋梗塞などのリスクを大きく高めます:

  • 高血圧
  • 脂質異常症
  • 高血糖
    また、日本人にはBMIが25未満の「非肥満」でも内臓脂肪蓄積を認める方が多く、冠動脈疾患のリスクが上がることが分かっています。

内臓脂肪の測定とリスク管理

内臓脂肪の増加傾向

内臓脂肪は、20~30代から増加し始め、以下のような傾向があります:

  • 男性:40代で平均内臓脂肪面積が100cm²を超える
  • 女性:50代以降に100cm²に近づく

内臓脂肪面積が100cm²以上の場合、肥満関連疾患のリスクが高まるとされています。

CTスキャンでの測定

CTスキャンを使用すれば、内臓脂肪量を直接測定できます。また、実際に画像を見ることで、脂肪の状態を目で確認できるため、健康状態を実感しやすくなります。
日本内科学会も、メタボリックシンドローム診断の際にCTスキャンによる内臓脂肪量の測定を推奨しています。


内臓脂肪と健康改善に関する研究

最新の研究では、内臓脂肪の減少が健康に大きく寄与することが示されています。

研究例①

  • 内容: 内臓脂肪面積が100cm²以上の人は、高血圧、脂質異常、高血糖といった心血管疾患のリスクが高いことが判明。
    (VACATION-J研究)

研究例②

  • 内容: 1年間の追跡調査で、内臓脂肪が減少した人は、心血管リスクが有意に低下することが確認されました。
    (VACATION-J研究)

研究例③

  • 内容: 体重の3%減少が、血圧、脂質、血糖などを改善する最小条件であることが報告されています。
    (肥満症診療ガイドライン2017)

当院でできること

長久手クリニックでは、CTスキャンによる内臓脂肪量の測定が可能です。健康診断のオプションとしても対応しておりますので、気になる方はお気軽にご相談ください。

内臓脂肪を正確に知ることで、生活習慣を見直す良いきっかけになります。今の小さな一歩が、未来の健康を大きく変えます。


最後に

メタボリックシンドロームや内臓脂肪に関するご不安がありましたら、ぜひ一度ご相談ください。長久手クリニックでは、患者さん一人ひとりに寄り添い、健康的な生活をサポートすることを目指しています。

2024年07月16日 14:34

医療法人雅会 長久手クリニック

〒480-1111 愛知県長久手市山越115番地

内科/TEL:0561-59-1210

歯科/TEL:0561-61-6050

 
9:00〜12:30
14:00〜19:00
  • 土曜日のみ9:00~12:30 14:00~18:00

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