痩せているのに糖尿病や脂質異常症といわれたら|長久手クリニック 内科・腎臓内科・リウマチ科

痩せているのに糖尿病や脂質異常症といわれたら
健康診断などで「血糖値が高いですね」「コレステロールや中性脂肪が高いですね」と言われて、「でも私は痩せているのに…」と驚かれた方もいらっしゃるのではないでしょうか。
実は、見た目が細くても、糖尿病や脂質異常症になることは珍しくありません。今回はその背景について、わかりやすくご紹介します。
筋肉が少ないと、糖が余りやすくなります
食事から摂った糖(ブドウ糖)は、小腸で吸収され、肝臓や筋肉、脂肪細胞に運ばれてエネルギーとして使われます。
しかし、筋肉量が少ないと、糖をためておける「貯蔵庫」が小さくなってしまうため、血液中に糖が余りやすくなり、高血糖につながります。
その結果、痩せていても糖尿病を指摘されることがあります。
内臓脂肪型肥満(隠れ肥満)とは?
見た目がスリムでも、おなかの内臓まわり(腸間膜など)に脂肪がたまっている状態を「内臓脂肪型肥満」と呼びます。これを「隠れ肥満」ともいいます。
内臓脂肪が増えると、インスリン(血糖を下げるホルモン)の効きが悪くなり、血糖値が上がりやすくなります。また、中性脂肪やLDL(悪玉)コレステロールも高くなる傾向があります。
加齢・睡眠不足・運動不足・喫煙なども、内臓脂肪の増加に影響します。
脂質異常症は体質や食事も関係
脂質異常症とは、中性脂肪やコレステロールが高くなる状態です。
脂の多い肉や揚げ物、スナック菓子などに含まれる飽和脂肪酸は、LDLコレステロール(悪玉)を増やす原因になります。
また、遺伝的な体質(家族性高コレステロール血症)により、若くて痩せていてもコレステロールが高くなる方もいます。
まずやってみること
・主食・主菜・副菜をそろえて食べ、欠食や食べ過ぎを防ぐ・脂の多い肉・揚げ物・お菓子は量と回数を控えめに
・魚、大豆、野菜、海藻、きのこを毎日少しずつ
・甘い飲み物や間食を減らす/アルコールは「休肝日」を
・歩く時間を少し増やす/食後10分のゆっくり散歩もおすすめ
・週2〜3回の軽い筋トレ(スクワット・かかと上げ・壁腕立てなど)
こうした生活習慣の工夫は、痩せている方やご高齢の方にとっても大切です。
お気軽にご相談ください
「自分は痩せているから大丈夫」と思っていた方も、検査結果で異常を指摘されたら、体のサインかもしれません。
無理のない範囲で、食事や運動の習慣を少しずつ整えていきましょう。
ご不安な点がありましたら、どうぞお気軽に当院までご相談ください。
長久手市・日進市・名東区・尾張旭市などからも通院いただいています。
糖尿病・脂質異常症のご相談は、長久手クリニックへ。