長久手クリニック

痛風と台風　長久手クリニック

台風接近の日は多くの方が体調を崩されて来院されます。
咳が悪化している方の他に、痛風発作の患者さんも多く来院されておりました。

皆様はなぜ痛風が足の指で起きやすいかご存知でしょうか？
気温が低いと尿酸の結晶化が促進され、体の冷たい部分=足先の指 で痛風が発生しやすいと言われています。

しかし台風との関係については私に知識がなく調べてみました。
①　ガイドラインの高尿酸血症・痛風の治療ガイドライン 第3版には記載がありませんでした。
②　痛風発作の引き金としてダイエットやアルコールなどと並んで「気候（天気）」について記載がある2022年の米国からの論文を読んでみました。
・「痛風」のGoogle検索頻度を調べた研究では、この検索語が春と初夏に最も頻繁に使用。痛風関連の症状に対する季節的または天候による影響を示唆。
・メタアナリシス研究では、痛風の発作は日々の気温の極端な変化（特に上昇）を伴う可能性が最も高く、春に最もよく見られる。
・周囲温度に加えて、湿度も痛風発作の発生に影響を与える可能性がある。ほとんどの痛風発作が高温と低湿度の両方の条件下で発生することが示されてる。
・しかし天候と周囲温度と痛風発作のリスクを結び付ける正確な関連性と潜在的なメカニズムはまだ不明ですが、現在の地球温暖化の傾向は痛風による負担に大きな影響を与える可能性。

痛風発作のリスクは、一般的に高温と低湿度とのことです。台風接近当日は蒸し蒸しして、とても低湿度とは言えず、一般論とは異なるようです。
台風は日本特有？のものと思われますので、日本語検索しましたが良い論文は見つかりませんでした。

台風と痛風発作は、たまたまだったのでしょうか？
皆様、お仕事がお休みになったので普段は我慢している痛風発作でも受診されたからでしょうか？
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長久手クリニック 内科・腎臓内科・リウマチ科
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