長久手クリニック|内科・腎臓内科・リウマチ科・歯科|

内科・リウマチ科・腎臓内科を併設し、2024年春に長久手ファミリー歯科は「長久手クリニック」へ。土曜日夕診あり。CTあり内科・発熱外来:電話やWEB予約無しでの直接の来院もどうぞ。歯科:引き続きご予約をお願いいたします。

なんのために血糖値を下げるのか?透析予防を軸とした糖尿病の治療|長久手クリニック

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長久手クリニックの糖尿病治療

日本腎臓学会認定腎臓専門医と歯科の連携で包括的な医療を提供します

1. 長久手クリニックの糖尿病治療の軸

糖尿病と診断されると、不安や戸惑いを感じる方が多いのではないでしょうか。実際に糖尿病は、透析治療が必要になる主な原因の一つです。ただし、適切な治療と生活習慣の改善を始めることで、透析を予防することができます。今からの小さな努力が、未来の大きな変化につながります。

長久手クリニックでは、日本腎臓学会認定腎臓専門医として腎臓病予防を軸に糖尿病治療を行っています。

その根本的な目的は「血管を守ること」にあります。

血管の内側の表面は、ヒアルロン酸やタンパク質などから構成された「グリコカリックス」と呼ばれるふわふわとした構造で保護されています。この「グリコカリックス」は、血管を健康に保つ上で非常に重要な役割を果たしています。

高血糖による影響

高血糖の状態が続くと、この「グリコカリックス」を徐々に剥がしてしまうことが分かっています。「グリコカリックス」が失われると、血管の内壁が直接外部にさらされることになり、傷つきやすくなります。この損傷した部分にコレステロールが入り込み、動脈硬化が進行してしまいます。

高血圧による影響

さらに、高血圧も「グリコカリックス」を剥がすのを加速させる要因です。血流の圧力が高い状態が続くことで、血管への負担が増し、「グリコカリックス」を破壊するリスクが高まります。


血管を守るためには以下の3本柱が重要です:

・血糖を下げる
・血圧を正常範囲に保つ
・コレステロール値を適切に管理する

腎臓は血管の塊ともいえる臓器です。腎臓を守ることは全身の血管を守り、健康を維持するための鍵となります。

2. 腎臓は悲鳴をあげてくれる臓器です

腎臓は障害が進む前に「尿の異常」としてサインを出します。例えば、糖尿病性腎症では腎臓機能が低下する前に、尿中に糖分や蛋白(アルブミン)が漏れ出します。特に尿蛋白が多い場合は、腎臓の機能低下が急速に進むことが知られています。

この「悲鳴」を早期に察知し、尿蛋白を減らすことを目標に糖尿病治療を行いましょう。

3. 腎臓を意識することは脳や心臓を守ることにつながります

腎臓は血管の塊であり、脳や心臓の血液循環にも密接に関わります。
腎臓を意識した治療は、脳卒中や心筋梗塞といった重大な疾患の予防にもつながります。

4. 糖尿病の症状

・喉の渇き
・尿量・頻度の増加
・体重減少
・倦怠感
・頭がぼーっとする

これらの症状は血糖値が非常に高くなった場合に現れますが、軽度の高血糖では自覚症状がないこともあります。

5. 糖尿病の初診時に行う検査

・血糖値
・HbA1c:過去1~2か月の血糖値の状態を把握します。
・抗体検査(抗GAD抗体など):免疫異常による糖尿病かを確認します。
・Cペプチド:インスリン分泌能を評価します。
・尿蛋白:腎臓への影響を確認します。

6. 糖尿病治療の3本柱

1. 食事療法

食事の基本ルールとして、3食をきちんと食べることが大切です。以下のポイントを意識しましょう。
・寝る前3時間は食べない:夜遅い食事は翌朝の血糖値を上げやすくします。
・よく噛んでゆっくり食べる:満腹感を得やすくし、血糖値の急上昇を防ぎます。
・食物繊維を積極的に摂取:野菜やきのこ、海藻などを最初に食べると、血糖値が上がりにくくなります。

2. 運動療法

運動には、インスリンの効き目を改善する効果があります。忙しい方でも、以下のような「すきま運動」を取り入れてみましょう。
・エレベーターの代わりに階段を使う
・デスクワーク中に軽いストレッチをする

3. 薬物療法:SGLT2阻害薬

SGLT2阻害薬は、糖尿病治療において腎臓の保護にも効果が期待できる重要な薬です。
主な効果
・腎機能の保護と腎症の進行抑制
・体重減少と血圧低下による腎臓や心臓への負担軽減
・心血管疾患リスクの低減
使用時の注意
・ 脱水に注意:水分補給を普段より500mLほど多めに行いましょう。
・尿路感染症・性器感染症のリスク:症状が現れた場合は早めに受診してください。
・正常血糖ケトアシドーシス:全身のだるさや吐き気などがあれば医師に相談してください。

8. 歯周病と糖尿病

糖尿病が歯周病を悪化させ、歯周病が糖尿病を悪化させる相互関係があります。

・定期的な歯科検診
・正しい歯磨きとフロスの使用
 血糖値が気になる方はお気軽にご相談くださいね。

© 2024 長久手クリニック - 腎臓専門医による糖尿病治療

2024年07月27日 09:05

医療法人雅会 長久手クリニック

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