長久手クリニック|内科・腎臓内科・リウマチ科・歯科|愛知県長久手市

長久手市イオンそばの内科・腎臓内科・リウマチ科・歯科。痛風や膠原病、CTによるレントゲン異常の精密検査(呼吸器内科領域)。内科・発熱外来は予約優先制・当日受付も対応します。歯科は完全予約制。旧:長久手ファミリー歯科。

腎臓を守る糖尿病治療|SGLT2阻害薬とマンジャロを活用した体重管理と腎機能保護|長久手市の内科・腎臓内科 長久手クリニック

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1. 長久手クリニックの糖尿病治療の軸

糖尿病や耐糖能異常と診断されると、不安や戸惑いを感じる方が多いのではないでしょうか。
糖尿病は透析治療が必要になる主な原因の一つですが、適切な治療と生活習慣の改善を始めることで、透析を予防できます。
早期からの積極的な対応が未来の健康を守る鍵となります。
長久手クリニックでは、日本腎臓学会認定腎臓専門医として慢性腎臓病(CKD)予防を重視した糖尿病治療を行っています。
また当院では、体重減少効果のあるSGLT2阻害薬(ジャディアンス・フォシーガ)やマンジャロを積極的に使用し、糖尿病性腎症の進行を防ぐ治療にも力を入れています。
長久手クリニックの治療の目的は 「血糖を下げること」ではなく「血管と腎臓を守ること」 です。
高血糖・高血圧が血管を傷つけるメカニズムの一つを提示します。
血管の内側には「グリコカリックス」という保護層が存在し、血管を健康に保っています。高血糖や高血圧の状態が続くと、このグリコカリックスが損傷し、動脈硬化が進行しやすくなります。
特に腎臓は血管の塊ともいえる臓器であるため、血糖や血圧の管理が重要です。

血管を守るためには以下の3本柱が重要です:

・血糖を下げる
・血圧を正常範囲に保つ
・コレステロール値を適切に管理する

2. 腎臓は悲鳴をあげてくれる臓器です

腎臓の障害は「尿の異常」として早期にサインを出します。
特に糖尿病性腎症では、腎機能低下の前に尿中のタンパク(アルブミン)が増えることが知られています。
この「警告」を見逃さず、早期から尿蛋白を減らす治療を行うことが、腎臓を守るために重要です。

3. 腎臓を意識することは脳や心臓を守ることにつながります

腎臓は全身の血液循環に密接に関わっています。
腎臓を意識した治療を行うことで、脳卒中や心筋梗塞のリスクも低減できます。

4. 糖尿病の症状

糖尿病の症状には以下のようなものがあります。
・ 喉の渇き
・ 尿量や頻度の増加
・体重減少
・倦怠感
・頭がぼーっとする など
軽度の高血糖では自覚症状がないこともあるため、早期検査が重要です。

5. 糖尿病の初診時に行う検査

・血糖値
・HbA1c:過去1~2か月の血糖値の状態を把握します。
・抗体検査(抗GAD抗体など):免疫異常による糖尿病かを確認します。
・Cペプチド:インスリン分泌能を評価します。
・尿蛋白:腎臓への影響を確認します。

6. 糖尿病治療の3本柱

1. 食事療法

食事の基本ルールとして、3食をきちんと食べることが大切です。以下のポイントを意識しましょう。
・寝る前3時間は食べない:夜遅い食事は翌朝の血糖値を上げやすくします。
・よく噛んでゆっくり食べる:満腹感を得やすくし、血糖値の急上昇を防ぎます。
・食物繊維を積極的に摂取:野菜やきのこ、海藻などを最初に食べると、血糖値が上がりにくくなります。

2. 運動療法

運動には、インスリンの効き目を改善する効果があります。忙しい方でも、以下のような「すきま運動」を取り入れてみましょう。
・エレベーターの代わりに階段を使う
・デスクワーク中に軽いストレッチをする

3. 薬物療法:SGLT2阻害薬(ジャディアンス・フォシーガ)やマンジャロを積極的に使用

長久手クリニックでは、日本腎臓学会認定腎臓専門医の立場から、糖尿病性腎症(DKD)をはじめとする合併症の予防を重視し、SGLT2阻害薬(ジャディアンス・フォシーガ)およびGIP/GLP-1受容体作動薬のマンジャロを積極的に使用しています。

これらの薬剤は、単なる血糖コントロールにとどまらず、腎臓保護、心血管イベントの抑制、そして体重減少効果といった多面的なメリットが報告されています。

SGLT2阻害薬(ジャディアンス・フォシーガ)の主な効果

  • 尿中への糖排泄を促進し、血糖値を下げる
  • 腎機能の保護と糖尿病性腎症の進行抑制
  • 体重の減少および血圧の低下
  • 心不全や心血管疾患のリスク低減

マンジャロ(チルゼパチド)の特徴

  • GIPとGLP-1の二重作動により強力な血糖降下作用
  • 顕著な体重減少効果があり、肥満を伴う糖尿病に有効

これらの薬剤は、腎機能障害(CKD)や肥満を伴う2型糖尿病患者における第一選択薬として、最新の診療指針でも推奨されています。

出典:CKD診療ガイド2024において、SGLT2阻害薬がDKDにおける第一選択薬とされています。
また、肥満や血糖管理が不十分な場合にはマンジャロなどのGLP-1受容体作動薬が選択肢だとされています。

使用時の注意点

  • 脱水予防のため、普段より500mL程度多めの水分摂取を心がけましょう
  • 尿路感染症・性器感染症の兆候(痛み・かゆみ・発熱など)があればすぐに受診を
  • マンジャロ使用時は、便秘・吐き気・食欲低下などの副作用に注意しましょう

SGLT2阻害薬やマンジャロは、血糖を下げるだけでなく、「腎臓と心臓を守る」「体重を減らす」現代の糖尿病治療の中心となる薬剤です。

8. 歯周病と糖尿病

糖尿病が歯周病を悪化させ、歯周病が糖尿病を悪化させる相互関係があります。
事実、歯周病ケアが透析リスク減少と関連していたという報告 (9.9万人の糖尿病患者さんを分析した論文、J Clin Periodontol 2025) がございます。

・定期的な歯科検診
・正しい歯磨きとフロスの使用
 血糖値が気になる方はお気軽にご相談くださいね。

長久手クリニック - 日本腎臓学会認定腎臓専門医による糖尿病治療
愛知県長久手市 長久手イオンそば
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2024年07月27日 09:05

医療法人雅会 長久手クリニック

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内科/TEL:0561-59-1210

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9:00〜12:30
14:00〜19:00
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