長久手クリニック|内科・腎臓内科・リウマチ科・歯科|

内科・リウマチ科・腎臓内科を併設し、2024年春に長久手ファミリー歯科は「長久手クリニック」へ。土曜日夕診あり。CTあり内科・発熱外来:ご予約の方を優先ですが、電話・予約無しで直接の来院もお待ちしています。歯科:引き続きご予約をお願いいたします。

ご自身の慢性腎臓病進展リスクは? 長久手クリニック

慢性腎臓病の悪化リスク (1)
腎臓を悪くする危険因子と早期対応の重要性

腎機能に影響を与える危険因子

腎機能に関するリスクは、糖尿病だけに限らず、さまざまな要因が関係しています。
健康診断で腎機能に異常が見つかった場合、生活習慣や基礎疾患が腎臓に与える影響を評価し、早期の対応が大切です。
以下のようなリスク因子を持っていると、腎臓に負担をかけ、病気の進行を早める可能性があります。

主なリスク因子

  • 喫煙:喫煙は血管を収縮させ、腎臓への血流を減少させるため、腎機能の低下を促進します。禁煙が推奨されます。
  • 血圧の管理:高血圧が腎臓に与える影響は大きく、血圧が高いと腎臓の血管が傷つきやすくなります。目標値は130/80mmHg以下です。
  • 血糖管理:糖尿病は腎機能を損なう主要な原因です。血糖コントロールをしっかり行うことで、腎症の進行を防ぐことができます。目標はHbA1c 7.0%未満です。
  • 肥満:肥満が腎臓に与える負担は大きいため、体重管理を行い、BMIを25未満に保つことが推奨されます。
  • 脂質の管理:LDLコレステロールの増加も腎機能低下を加速させるため、LDL-Cを120mg/dL未満に保つことが目標です。
  • 運動と塩分制限:定期的な運動(週3回以上、30分以上の有酸素運動)と塩分の制限(1日6g未満)は腎臓の健康に寄与します。

これらのリスク因子を改善することで、腎臓の保護につながり、慢性腎臓病(CKD)の進行を予防できます。

SGLT2阻害薬の効果

特に蛋白尿が出ていたり糖尿病が関与している場合は、SGLT2阻害薬の使用が腎機能保護に効果的です。

SGLT2阻害薬(エンパグリフロジン、ダパグリフロジン、カナグリフロジン)は、糖尿病の治療だけでなく、腎臓を守る効果があります。これらの薬は、腎機能の低下を遅らせ、透析の導入を予防する可能性があるため、特に腎機能に問題がある方に推奨されます。

また、これらの薬は血糖降下だけでなく、体重減少、血圧の低下、脂質改善など、複数の健康面での効果があります。米国糖尿病協会(ADA)のガイドラインでも、CKDを伴う糖尿病患者に対してSGLT2阻害薬の使用が推奨されています。

早期の診断と管理

腎機能の低下が進行する前に、尿検査やeGFR(推算糸球体濾過率)を活用した早期の診断が重要です。

糖尿病性腎症の早期段階では、自覚症状が現れる前に血糖と血圧を適切に管理することで、腎臓へのダメージを防ぐことが可能です。定期的な尿検査を受け、腎機能の進行をチェックしましょう。

腎臓を守るためには、血糖、血圧、脂質の管理が重要であり、これを達成するための治療法としてSGLT2阻害薬の使用が効果的です。慢性腎臓病の進行を防ぐためには、生活習慣の改善と薬物治療の併用が最も効果的です。

長久手クリニック
2024年07月16日 00:00

医療法人雅会 長久手クリニック

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内科/TEL:0561-59-1210

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