静かな腎臓
みなさん、腎臓を気にされたことはありますか。長久手クリニックの浅井奈央です。
腎臓は症状の出にくい静かな臓器です。
しかし慢性腎臓病(CKD)は成人の8人に1人といわれており身近な病気です。腎臓といえばおしっこをつくる臓器と思われているかと思いますが他にもいろいろな仕事をしています。
血圧をコントロールするホルモンをつくったり、赤血球をふやすホルモンをつくったり、ビタミンDを活性化して骨を健康にしたり、と働き者です。
そして腎臓は小さな血管の集まりですので腎臓が悪いということは心臓など他の臓器にも負担がかかっているということです。
症状がないから気づかれにくいですが大切なことは健康診断などで早期に発見することです。尿検査や血液検査のクレアチニン(Cre)、eGFRの項目にも注目してみてください。
該当項目があれば一度精査しましょう。
腎臓は静かな臓器で我慢強いですが、悪くなるとなかなかよくなることが難しいです。症状は透析になるまで出ない方も多いです。
最近は新しい治療薬がでてきており早い段階から使い始めると良いとされています。また減塩など日々の食事も大変重要です。
静かな腎臓のサインを見逃さずにご相談いただき一緒に向き合っていただけると嬉しいです。
2024年05月17日 16:42